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2005/11/30

29man的アイディア発想メソッド

季節の変わり目に毎回ダウンする29manです、こんにちは。

先週から開催中の「29man loves アイディアマン コンテスト」ですが、多くのブロガーから参加トラックバックを頂いておりまして感激です!コンテストは今日までですので、興味ある方は是非参加してください。

さて、体調不良が続いていて、すっかり出遅れましたが自分のアイディア発想メソッドを書いてみようと思います。

僕はアイディアを出す仕事をしています。
そしてその仕事は常にクライアントありきなので、自己満足的な事をやるのは基本NGだという事を常に念頭においてます。

チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチといったデザイナーを起用し mid century modern という言葉を作ったHerman Millerの元デザインディレクターJohn R. Berryの講演を聞きにいった時に彼は言いました。

ハーマンミラー社のデザインは課題を解決する為にある

単純にキレイとかカッコイイというデザインは意味がない。クライアントが抱えている課題を解決するのが本当の意味でのデザインだと彼らは言います。それがハーマンミラー社の家具が優れているところなのです。

見た目だけでなく、中身が伴うデザイン。

僕が考えるアイディアも見た目やインパクトだけでなく、中身が伴うものを目指したいと思います。そのアイディアはクライアントが抱えている課題や問題を解決する事ができるのか?その問いへの答えが「NO」だったら、速攻そのアイディアはボツになります。

アイディアを考える前に一番重要なのは、自分は何の為にそれを考えるのか?だと思います。目的がブレていると、せっかく色々と苦労して考えたアイディアも意味がないものになってしまいます。考えたアイディアのプレゼンが上手く行かない場合(僕の場合はよくあります)の理由はだいたい二つ。

  1. クライアントが抱えている課題の解決策になっていない
  2. 提案した解決策がイマイチである

これを避ける為にはどうすればいいかを改めて考えてみようと思います。

クライアントが抱えている課題の解決策になっていない

これは必ずと言っていいほどリサーチ不足が原因です。課題が何であるか、なぜそういう課題があるのかを徹底的にリサーチする。アイディアを考える前にまずはこれをやらないと絶対にダメです。

  1. クライアントの話しを聞く
  2. その商品/サービスを利用しているお客さんの声を聞く
  3. 競合を調べる
  4. マーケットを調べる
  5. 時代の流れを感じとる

リサーチというとこんな感じでしょうか?僕はリサーチャーではないので、この分野に関してあまり多くは語れませんが、情報は絶対的に重要だと思います。特に自分が重視するのは量より質です。それは短期間でアイディアを出す事を求められるのが多いので、リサーチにあまり時間をかけられないからです。しかし、実際のところ限られた時間内で質の高い情報がゲットできるかは残念ながら運まかせだったりします。そこで毎回助けになるのは、その筋に詳しい知人からの一次情報です。質の高い情報収集をする為にも幅広い分野で活躍する友人の存在は大きいですね。

このリサーチを通じてクライアントの課題を明らかにする事ができれば、アイディア発想のゴールまで50%到達したと思います。そしてここで示すディレクションがアイディアの骨子になるわけですね。

提案した解決策がイマイチである

これ言われるとマジ泣いちゃうわけですが(涙)

29man的アイディア発想法に重要な要素が3つあります。

1. ヒップホップ/DJ

ヒップホップという音楽は昔のジャズやファンクのレコードからフレーズをサンプリングして、ブレイクビーツに乗っけるという手法を使って曲を作り上げます。既にあるものを組み合わせ、「今」という時代のテイストを加えていく事で全く新しい価値を生みます。これは素材の選び方から組み合わせ方においてセンスとテクニックが問われます。

DJも全く同じですね。DJは他人が作った曲を組み合わせて自分のセットを組む事でテイストを出していきます。選曲のセンスとミックスのスキルを高めていく事がトップDJになる為には必須条件です。

さて、ヒップホップやDJがアイディアにどう関係しているのか?と疑問に思われている方も多いと思います。しかしヒップホップやDJこそがアイディア作成の基礎となる一般的原理であるのです。ジョームス・W・ヤング氏が書いた「アイディアのつくり方 - A Technique for Producing Ideas - 」という有名な本を読んだ事がある方ならご存知かと思います。

アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである

既にあるものを組み合わせて新しい価値を作ることこそがアイディアだと思います。そこに重要なのはセンスや洞察力ではないかと感じてます。

2. ランニング

ヘミングウエイが歩きながら文章を書いていたという話しは有名ですが、体を動かす事で脳にポジティブな刺激を与えるという事は科学的に立証されています。これに関しては去年書いた「健康増進だけじゃなく、脳にも効くんです!」という記事で紹介しているのでご参照ください。

僕は机上である程度思考を重ね、情報を脳にぶち込んだ後に必ずランニングします。ランニング中にびっくりするほど頭の中が整理され、ネタの組み合わせのプロセスが自動的に行われます。今までに手がけた仕事やイベントのアイディアもランニング中に思いついた事が多いです。こればっかりは、体感してみないとわからないと思います。健康にもいいので、だまされたと思って体を動かしながらアイディアを出すというのを試してみてください。

3. アイディアは自分で出さなければいけないものではない

これは「ひとつ上のアイディア」の中で中島信也さんが言っている事です。

先日「Web人 of the year」を受賞させていただいた時のスピーチでも言いましたが最近評価していただいている仕事も自分一人で考えたわけではなく、まずはクライアントの力がありチームの力があっての事だと思ってます。その中でもネタフルのコグレさん小鳥さん百式田口さんワンスカイ内山さんタカヒロさん、そしてカズー(あげだすとキリがないのでここらへんで)の影響は大きくて偉大な先輩や仲間に支えられている事を本当に心から感謝してます。

というわけで長くなりましたが、やっぱり僕自身は大した事がなくて、優秀な仲間に囲まれてツイてる!というのが29manアイディア発想法なのかも知れません。


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